「プロフェッショナル進化論」田坂広志(PHP研究所)¥840

先日のゴールデンウィーク。ちょっとした遠出をしまして、その際に車内で読もうと思って買った一冊。田坂さんの本に久しぶりに触れてみたくて買いました。

「知識社会」「情報化社会」と言われて久しいが、実はネット革命、WEB2.0による「知識社会・情報化社会」とは知識・情報の価値が失われていく時代であると著者は説きます。

では、これからの時代どのような人間が活躍するのか。これからのプロフェッショナルに求められるのはどのような力か。著者は以下の7つのシンクタンク力が求められるし、さらに、身につけることが出来るといいます。

①必要な情報を集め、分析・統合する力「インテリジェンス力」
②人々の智恵を集め、新たな智恵を生み出す力「コミュニティ力」
③これから何が起こるのか未来を予見する力「フォーサイト力」
④これから何を目指すのかビジョンを提示する力「ビジョン力」
⑤これから何を為すべきかのコンセプトを提案する力「コンセプト力」
⑥未来予見、ビジョン、コンセプトを広く伝える力「メッセージ力」
⑦ビジョンとコンセプトにより変革の動きを生み出す力「ムーブメント力」

では、これらの力はどのようにして身につけることが出来るのか。ネット革命、WEB2.0による6つの革命と、それらに対応する6つの戦略を実行することが重要になってきます。

①情報バリアフリー革命:コンセプト・ベースの戦略
②草の根メディア革命:パーソナル・メディアの戦略
③ナレッジ共有革命:プロフェッショナル・フィールドの戦略
④衆知創発革命:アドバイザリー・コミュニティの戦略
⑤主客融合革命:ムーブメント・プロジェクトの戦略
⑥感性共有革命:パーソナリティ・メッセージの戦略

それぞれの詳細は本書を読んでいただくとして、会社勤めのサラリーマンでも、独立しているプロフェッショナルにしても、本書で述べられているような、プロフェッショナルの新たな進化を捉えることが、これから活躍していく上で重要になってくるでしょう。

そして、意外と知らず知らずのうちに、今の若い世代の人間は、これらの素養を身につけているかも知れません。



本書で述べられている社会環境の変化、つまりは「ネット革命」「Web2.0革命」は至って普通の指摘であり、若い世代であれば当たり前に享受している変化です。これらの変化は、現状、Webコミュニケーションの一部で活用は進んでいるものの、ビジネスマンが個々に活用しているケースで見ると、ごく一部の起業家であったり、最近では、ブロガーから本を出す人も増えては来ましたが、まだまだ少数です。

また、それらの使われ方も、情報発信が主であり、双方向性を活かしたもの、コミュニティを活用したものとなると、やはり企業単位での活動例が多いのが現状。

本書では個人レベルでもそれらの活動が可能な時代になっていると述べてはいるが、確かに、技術的には可能だが、やはり、日常業務をこなしながら、こうした力を磨いていくのは相当な覚悟と努力がいるものである。

日々ネットで情報を収集、ブログで情報を発信、SNS等で情報共有・交換を行いながら、新たなアイデアを創発する。一昔前に比べればはるかに容易に出来るようになった事とは言え、難しい。だからこそ、これらを実践していくことが、ビジネスにおける優位性に繋がるものと思われる。

自身がWebサイトを作ったり、ブログを開設しているのにも、本当は、その根源には、似たような考えがあったのだけど、やはり、実際に継続していくのは非常に難しいというのが実感です。

とは、言え諦めるのではなく、本書を機会に再度、トライしてみる価値はあるし、自身の考えも決して間違ってはなかったと思うし、久しぶりの更新になってしまったけど、(毎回言ってる気もするけど)改めて、これからブログ頑張りたいと思います。週一回の更新はやっていきたいな。

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時給860円のコンサルタント

ご無沙汰してます。ちゃんと生きてます。今の会社、就業時間に特に厳しくはないのですが、一応10時出社となっていて、タイムカードを押しています。

今日の段階で(日曜出社しているわけですが)今月の労働時間300時間を越えました。労働基準法で言う所の標準労働時間(だったかな?)が8時間だとして、月20日働くと160時間。140時間オーバーです。われながら天晴れ。

ちなみに、今試用期間中なので、給料は年齢と同じ26万。時給換算すると860円ちょっとです。マックの店員よりも低い生産性です。これはなんとかしないとなりません。

コンサルタントは儲かる仕事のように思われますが、アウトプット自体は提案書数枚だったり、プレゼン2時間だったりするわけですが、実際にはそれを作りあげるのに何十時間もかけてたりするわけです。決して仕事量が多いわけではなく、やはり考える時間が多いのでしょう。

上記の労働時間も、本当は常日頃から家で、通勤途中で考えていけば、ここまで時間は不要だったかも知れません。現時点では仕方ないと思ってます。今はいろいろ仕事をやらせてもらって、コツをつかんで行く時期だと思ってます。

おかげでこの週末予定していた、前の会社の同僚との富士登山は不参加になってしまいました。半年くらい前から予定していたのに守れないなんて、事情が事情とは言え、情けないし、寂しいもんです。この悔しさをバネになんとしてでも早いところ、1人前になってやろうと思う、今日この頃でした。

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「キャリアショック―どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるのか?」高橋 俊介 (東洋経済新報社)¥1,575

ここ最近「目標達成」や「夢実現」の方法などを紹介する書籍が流行っており、自身も結構読み漁った口ですが、それらで良く言われているのは、5年後、10年後、そして将来にどうありたいかを明確にイメージし、そのために必要なことを洗い出して、常に目標を意識しながら達成していく、といったような内容だったかと思います。自身もこの考え方には非常に共感して、素晴らしい考え方だなと思っておりました。

しかし、本書では、そもそもこの環境変化の激しい時代に5年後、10年後の明確なキャリアビジョンを持つことが出来なくなってきているのではないか。そこで本書では<プランド・ハップンスタンス・セオリー(Planed Happenstance Theory)>「計画された偶然性」と言う考え方を提示しております。

いつ自分の会社が外資系になるかも分からない、合併されるかも知れない、倒産してしまうかもしれない、そんなキャリア・ショックの起こる時代に、会社主導ではなく、いかにして自律したキャリアを築いていくかを、実際にキャリアを実現している人たちのコンピンタンシーなどを元に論じています。

大前研一のBBTで著者を知って本書を買ったのですが、非常に面白かったです。転職活動前に読んで置けば良かったなと思います。

上述のように、確かに目標達成のための方法はいろいろと紹介されては着てますが、そもそも目標を立てられない方が多いように思います。自分も、漠然とやりたいと思う事はあっても、やはり明確な目標とまではいきません。このようなキュリア蓄積を富士登山に例えると、プランド・ハップンスタンス・セオリーは連山型であり、次から次と山の尾根を登っていくと例えています。

つまり、予測できない未来に対し、ただ無防備でいるのではなく、積極的に自分に好ましい方向にしかけていく事が必要だと言います。

そして、(勝ち組、負け組ではなく)「幸福のキャリア」を築く基本的な条件として「仕事をこなしパフォーマンスをあげていくスキル」とその「スキルを短期間で習得できるコンピンタンシー」をあげています。ここは「好きこそ、ものの上手なれ」と言ったところでしょう。これらに加えて行動の原動力となる「動機」。これらを「コンピタンシー・スキルの有無」と「動機の有無」の2軸でマトリックスをつくり、仕事にマッチングしているかを見極める図は、分かりやすくて、なるほどなと感心しました。

そして、実際に幸福なキャリアを切り開いた人たちの行動パターンを分析し、以下の4パターンに分類して紹介しており、これまた非常に参考になりました。

1.仕事を膨らませる・・・日ごろから徐々に自分のやりたい仕事の量を増やし、周りにそれを認めさせてしまう。
2.布石を打つ・・・今の仕事からそう遠くない範囲で社内・外人脈を作ったり、論文を発表したりすることで、機会があったときに有利働くようにする。
3.キャリアを進める・・・今の仕事をある程度習熟させてきて見える、次の具体的なステップに向けて行動する。そして、具体的なイメージがついたら、必要なスキルを短期間で習得する。
4.キャリアを振る・・・1~3が一歩ずつの積み上げに対し、今の仕事の延長線ないしは、一気に離れてしまうような行動パターン。リスクは高いが、若い年代においては重要な意味を持ちます。

その他、幸福なキャリアを築く人たちの価値観・発想法や、会社として優秀な人材をいかにして会社にとどめておくか、組織的に社員のキャリア自律をいかに支援するか。そして、最後に明日から取るべき5つのアクションをあげています。

1.「自分の値段」ではなく、「自分の動機」を知る
2.動向を読み、賭けるべき流れを選ぶ
3.自分のビジョンとバリューをかかげる。
4.価値あるWHATを構築するコンピンタンシーの強化
5.キャリアリスクを減らしキャリア機会を広げる

詳細は読んでいただきたいと思いますが、現在の自分のキャリアの方向性を考えるうえで非常に多くの示唆を与えてくれました。

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【転活】今の会社で得たことって何ですか?

転職活動の第一歩。人材紹介会社のキャリアコンサルタントの方と面談をしてきました。

自分のキャリアについての考えや、やりたい事を伝えました。志望として外資系戦略コンサルをあげたものの、正直厳しそう、というのがキャリアコンサルタントの印象でした。原因は以下の通り

中途入社、それも第二新卒枠でありポテンシャルによる採用が前提において

 ・ロジカルシンキング能力の欠如
 ・志望動機の弱さ

結構甘く考えていた部分もありましたが、改めて人に言われると、やはり厳しいのかと。

そして、キャリアコンサルタントからは外資系戦略ファームを目指すためのファーストステップとして、国内のシンクタンクやコンサルへの転職を薦められました。こうした所であれば、これまでの経験(IT、金融業会)や中小企業診断士の学習なども多少は買ってくれるだろう、というところ。

しかし、改めて、今の会社で何が身についたのか考えてみると、社内調整能力以外何もない。顧客担当営業というキャリアは果たしてどうなんでしょうか?システムに詳しくなるわけでも、客先業務に詳しくなるわけでもない。何一つとして社外通ずる力が身につかないような気がします。もちろん、調整能力にはコミュニケーション能力や、かっこ良く言えばファシリテーション能力などが身につくと言えるかも知れませんが、強みとして押すにはなかなか難しいです。

正直、非常に危機感を感じました。このまま、今の会社で同じ業務を続けていたら、どんどんやりたい事への道は閉ざされてしまうのだと。本当なら、もっと早く気がつけば良かったのですが、やはり人間、怖いものは見て見ぬふりをしてしまうものです。でも、今気がつけて良かったと思います。

これから積極的に転職活動(転活)をすすめたいと思います。

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BCGキャリアビジョンセミナー

今日はボストンコンサルティンググループ(BCG)主催(キャリアインキュベーション協賛)するキャリアセミナーに行ってきました。会場は六本木一丁目の泉ガーデンタワー。エレベーターのでかさにびっくりしつつ、この日は朝まで飲んでたので、二日酔いの頭を叩きながら会場へ。

びっしり200人程度でしょうか。第一部はBCGのヴァイスプレジデントとコンサルタント、BCG出身で投資ファンドのMKSパートナーズのパートナー、東ハトのCOOの方でのパネルディスカッション。今回のセミナーのテーマは「事業再生」という事で、いろいろと興味深い話を聞けました。

第二部では、BCGでの若手コンサルタントが具体的なプロジェクトの流れやBCGについての簡単なプレゼン。その後、前日まで知らなかったのですが、いきなり適正検査開始。30分のマークシート。一応合格すると、面接してもらえるらしい。でも、自分の苦手な論理力を問うような問題で、たぶんダメだなぁ。

前回の共同セミナー(リクルート、住友商事、ベイン)の時と異なり、BCG主催なのでBCG色が強く出てました。

BCGのヴァイスプレジデントからは以下のような話を聞けました。

・こうした業界に入りたいと思うなら、頭の柔軟な若いうちの方が良い。

コンサルに求められる能力は以下の5つ
・洞察力(他人とは違う視点を持てるか)
・論理構築力(その視点を論理立てて構築できるか)
・論理を証明する力(その論理をきちんと証明できるか)
・コミュニケーション能力(その論理を伝えられるか)
・現場を動かす能力(そして、現場を動かせるか)

また、「論点を明確にする事」やどの方もおっしゃっていたのが「あきらめない事」。コンサルの仕事は考えるのが仕事、昼夜問わずとにかく考え抜くことが大事だと。

どの人も仕事が大好きなようで、やっぱり好きなことを仕事にしたいなと思いました。そろそろ具体的に転職活動を始めようかと思います。

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キャリアセミナー感想

21日のブログにも書いたとおり、キャリアセミナーに行ってきました。

会場は丸ビル7階のセミナールーム。200席近くがほぼ満席でした。

キャリアインキュベーションが行う合同キャリアセミナーと言う事で住友商事、ベイン&カンパニー、リクルートの三社が説明会を行いました。説明会内容は30分と短い時間もあり、今後会社がどういう方向に進んでいくつもりかを端的に説明した程度。

住商は、財務のたたき上げのスペシャリストの役員が、総合商社の事業ポートフォリオ戦略をどのように考えているのか、とても分かりやすい説明をしてくれました。ベインは、パートナーの方がさらっとコンサルとは、ベインとは、と語って、リクルートは人事・広報の担当の方がリクルートらしく、夢を追うような説明でした。

その後、1時間ちょっとでパネルディスカッション。それぞれ、人柄が良く出ていてパネルディスカッションはとても面白かったです。住商の方は、とても人情味が溢れていて、この人の下で働いたら鍛えられそうだし、良いなぁと思ったし、ベインの方はコンサルらしい物腰で格好良いし、リクルートの方は3名の中でも若手だけれど、「なぜ働くのか」といった根源的な問いに一生懸命で、好感が持てました。

3社とも、商社、コンサル、リクルートと、独立志向の強い人間が多い会社で、説明された3名の方も会社に依存するのではなく、ただ舞台としてそこを選んだというスタンスが感じられて、自分の就職活動の時も、こういう人間が説明してたら違ったかも、いや、自身の聞き方は変化したのかも知れませんが、とにかく魅力的に見えました。人も、その人が働く会社も。

今、自分の中で、大枠ですが、やりたい方向性が見えていて、そこに向かいたい衝動が強くて、まだそこまでではないにせよ、一刻も早く仕事を変えたいという想いが募る反面、転職の面接で、この3年間を問われた時、何も応えられない自分を想像したりして、もっと今の仕事を頑張らねばと思ったり、ちょっと焦り気味なのを自分でも感じるので、今は診断士二次試験通過を目指して、落ち着きたいと思います。

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独身26歳。社会人3年目。キャリアを考える(2)

キャリアを考える時、自然と「人生をどう生きるか、どう生きたいか」という問題にぶつかるかと思います。やりがいはないけれど、給料が良い仕事を選んだり、逆に待遇は悪いけれど、自分の大好きなのことを仕事にしたり、もう仕事には多くを求めず最低限生活を維持する給与を求め、仕事以外の時間を人生の中心と置くのか、仕事などしないで済むように資産を運用して生活をするか、女性であれば結婚して専業主婦をするのか(最近は男性でも主夫を選択する人も増えてきているようですが)などなど、それぞれのライフスタイルにより、選択するキャリアも変わってきます。

キャリアは自分の生きたい人生を実現するために、非常に重要なファクターだと思います。

自分はどんな人生を生きたいのか。10年後、20年後、40年後、老後にどんな生活をしていたいのか。そして、今をどう生きたいのか。

こうした事を始めて考えたのは、就職活動も終わって時間の出来た大学4年の時読んだ「金持ち父さん、貧乏父さん(ロバート キヨサキ) 」ベストセラーとなった金持ち本のはしりです。本書では(その他シリーズ)では、お金や仕事に対する考え方の違いからタイプを4つ、E(従業員)とS(自営業者)、B(ビジネス・オーナー)とI(投資家)にわけ、結論としては、Bのビジネス・オーナーやIの投資家となるのが、金持ちの道という事になるのですが、本書を読んでこういう生き方もあるのかと、衝撃を受けたのを覚えております。

おそらく、多くの方もどんな人生を生きたいかと、唐突に聞かれれば「自分の好きなことをして過ごしたい」と答えるかと思います。自分もそうです。でも、「自分の好きなことをして人生を過ごす」のためには、好きな事をしていて、生活出来る必要があります。好きなことは人それぞれ、僕なら映画を見たり、音楽を聴いたり、本を読んだり、友達と飲んだり、どれも現時点ではお金は生みません。つまり、それだけやっていたら、生活も出来ないし、好きな事も出来なくなってしまします。好きな事をして人生を過ごすための前提条件があります。

①生活を維持し、好きな事が出来る分だけ、自然とお金が入ってくる。
②好きな事で稼げる(生活出来る)

当初の金持ち本などは①の視点での書き方が多かったように思います、最近読んだ本では「週末起業 (藤井 孝一 )」「ユダヤ人大富豪の教え (本田 健 )」は②の視点があるかと思います。

「金持ち父さん、貧乏父さん」の4つのタイプの中から、その中で自分のライフスタイルに合うものを選べばよいと思います。何も金持ちになるだけで、人生の目的ではないと思います。ただ、自分は金持ちにはなりたい。上記の②の方法で金持ちになりたい。何故金持ちになりたいか、聞くまでもないでしょうが、お金がないと制限事項が多くなります、結果として自分の好きな事に支障を与える可能性があるからです。

そんなこんなで、キャリアを考える、土台としての人生をどう生きるかという大きな方向性が決まりました。続きはまた後日。

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独身26歳。社会人3年目。キャリアを考える(1)

最近、自分のキャリアについて考えています。某IT企業で営業として入社し、知らず知らずのうちに3年目になり、今年度も半期が終わりに近づいてきております。そろそろ次のステップに踏み出す時かと。

今日は現状認識をしたいと思います。

今の会社に入社したのはH14年。景気の低迷のため各社とも新卒採用を削減し、中途採用やパートなどの人材活用をしていた時期、就職活動は結構厳しかったように思います。環境のせいにしても仕方ないですが、そんな中、唯一採用になったのが今の会社(合計で60社くらい受けてました、今考えると全く節操がないですが)。キャリアを考えて就職した会社ではなく、選択の余地はありませんでした(ない事はなかったですけど)。

今の会社に入社を決め、次はこの会社の中でどんなキャリアを築いていくか。採用の際には「営業職」「SE」「スタッフ(会計や人事)」を選択できましたが、自分はITを一生の仕事にしたいという気持ちもなかったし、ジェネラリストとしてビジネス全般に関われる「営業職」を選択しました。

向き、不向きで言えば自分は営業には向いてないと内心思っておりましたが、あえて苦手な事を仕事とする事で自分の幅が広がるのではないかと、言う想いもありました。

そして今、3年が経とうとしておりますが、当初の想いどおり、ビジネス全般に関われる事は出来ていると思いますし、営業の仕事の醍醐味も分かってきました。

うちの会社は客先から「商社か?」と言われるくらい(事実、昔の分類では商社に分類されていた)、なんでも扱える自由度の高い仕事が出来ます。これは想定外でした。客の要望するもので社内にはないものであれば、社外から持ってきて売れる、と言うのは営業からすると自社の商品に限らず販売できるので、裁量権が大きい。1億円近いサーバを販売する一方で、1000円程度のPC持出し防止用のワイヤーを販売したり、自社にノウハウがなければ、他者のSEを使ってシステム構築をしたり。今自分は金融と言う限られた市場をターゲットとしており顧客と商品の関係は 1対N の関係です。顧客に最適なソリューションを提案する上で、今のビジネススキームは動きやすい構造となっていると思いますし、この裁量権を自由に出来るのは営業としてやりがいがあります。

社内では、客先の入金等について会計部門と折衝したり、法務部門とも契約書の内容で問答したり、流通部門との納期の交渉、そしてSEとの工数交渉、単価交渉、技術員からサポートを受ける等など、3年目の若造でもそれぞれの専門家を動かせる(動かさないとならない)。こうして、ビジネス全般に関わりながら、会社がどういう構造で回っているのか、非常に良く理解出来ました。

そして、これを回せば回すほど、より効率的に回せるようなります。それぞれの部門についての知識が蓄積され、専門家とする人間の言葉も分かりコミュニケーション効率が上がりますし、また、結局は「人」ですから、顔、名前が知れてくると仕事もやりやすくなります。社内の資源がどこにあるのか、どうすれば引き出せるのかも分かってきます。「営業」というと、販売するための顧客チャネルとしての面が強いですが、今の会社で言えば、社内の各部門の潤滑油としての役割も非常に大きいように思います。問題はありますが、これはこれで営業としてのやり甲斐でもあります。

しかし、上記の効率性の違い、ひいてはビジネス規模の大小はあれ、3年目の営業でも10年目の営業でも、やってる仕事内容にさほど差はないように思ってます。経験を積む毎により複雑な案件を適切に回していく能力が身につくのでしょうが、上記でも書いたように、現状社内調整の比重が大きくなっている事を考えると、この能力はほぼ社内でしか通じないのではないかと。当然、どの会社においても必要な能力ではありますが、外部から見て価値のある能力とはいえないように思います。(昨今コミュニケーション能力の重要性が問われているので、これをコミュニケーション能力と見ればそれはそれで価値はあるかも知れません)。

そこで、キャリアを考えるに至るわけですが、それはまた今度。

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