「僕はこうしてデザイナーになった」立古 和智(グラフィック社)¥1,890
デザイナーという職業が、今のように注目されるようになったのはいつからでしょうか。やはり、商品の差別化に不可欠なデザイン自体が注目・重要視されるようになってからでしょうか。
デザイナーという職業。分かるようで、分かりづらい。どういう人がデザイナーになって、どういう経歴の人がデザイナーになれるのか。どうすればデザイナーになれるのか。
本書は様々な経歴から、現在デザイナーとして第一線で活躍するデザイナーのインタビュー集です。どんな幼少時代を送ったのか、当時から絵がうまかったのか、どんなものに影響を受け、いつデザイナーを目指そうと思ったのか、デザイナーとして成功するまでの人生を語っています。
キャリアパスは比較的、美大卒生が多かったり、印刷関係で仕事をしていたりと言ったバターンが多いようです。本書で登場するデザイナーがエディトリアル関係のグラフィックデザイナーとしての仕事が多い方を選んでいるせいもあるかも知れません。ちなみに、登場されるのは以下の10人。
・尾原史和(「R25」、「17才のカルテ」のパンフ等)
・北川一成(富久錦のパッケージ、企業カレンダー等)
・佐々木信(AIRDOのツール各種、「APPETITE AND DESIRE」等)
・佐藤直樹(「WIRED」、「NEUT.」タバコ「アルファベット」等
・信藤三雄(宇多田ヒカル「Passion」ジャケ、Mr.Childrenの各種ジャケット等)
・セキユリヲ(「サルビア北欧日記」「カンロ飴50周年パッケージ」等)
・祖父江慎(「おろち(楳図かずお)」「弥次喜多 in DEEP(しりあがり寿)」ブックデザイン等)
・浜田武士(「一青紙」「頭の中と世界の結婚」CDジャケ等)
・東泉一郎(「グラフィカ」季刊写真誌、「MIRAI」PARCO広告、「apollo 01」KDDI au design project等)
・平林奈緒美(宇多田ヒカル「SINGLE COLLECTION」CDジャケ、銀座資生堂ビル「image book」)
デザイナーのキャリアパスにもいろいろあって、決して絵が上手くないとなれないわけでも、美大卒でないとなれないわけでもないと言う事。
また、インプットももちろん大事だけれども、アウトプットを積み重ねて、実際に行動すること(デザイン事務所やデザイナーの方に見てもらう)
そして、どの方にも言える事は、何かの点で執着心がすごいあると思います。それは美意識だったりするのかも知れません。
デザイナーを目指している方には、何か参考になるかと思います。
と、何故こんな本を読んでいるのかと言うと、僕自身がデザイナーに興味があるからです。と、言うか、なりたいと思ってます。でも、正直今から美大や、専門学校に入りなおすと言うのもどうかと思う点もあり、デザイナーがどういうパスでデザイナーになるのかを知りたかったので、手に取りました。
どのデザイナーも学校での勉強よりも、むしろ学生時代に興味のあった分野でバイト(印刷会社等)での実務から学ぶことが多かったと語っているのもあり、決して学校に行く必要もないのかと思います。ある程度、知識的なところは独学でもカバー出来るでしょう。
問題は実務面ですが、この点も今の会社であれば、ある程度積極的に動けば多少は触れる事が出来るかも知れません。経営コンサルティング会社なのに、イラストレーター必須だったり、色見本とか紙見本とかもあるし。デザイナーとも仕事上、出会う機会もありますし。
デザイナーがなんたるか、まだ良くつかめてはないですし、自分がどんなデザイナーを目指しているのかもあやふやですが、なんとなく、なれる気がしてきました。もっと、いろいろ良いもの見よう。
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