話し方教室

今日は、上司の勧めもあり、いわゆる「話し方教室」の
体験レッスンに行ってきました。

以前から、コミュニケーション力の基礎の基礎である
発声や、カツゼツに課題を感じていて
いろいろと本も買ってはみたものの
自分だけでやっていても、いまいち、効果が見えてこない。

体験レッスンでは、基本的な授業の進め方などを教えてもらった。

基本的には発声練習や口を動かす練習から入るのだが
後半は、各人の目標に応じて、童話を朗読したり
新聞を音読したりしていくらしい。
マンツーマンレッスンで行われる。

決して安い授業料ではないが、いつまでも課題を抱えていても仕方ないし
解決策が分かっているなら、とりあえず、やってみるのが良いだろう。


コンサルタントとして、説得力のあるプレゼンや
説明などを行っていくことが求められる。
コンサルに限らないかも知れないが
声の出し方一つで、印象はまったく変わってくると思う。

良い声を手に入れよう。

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「マインドマップ読書術」松山真之助(ダイヤモンド社)¥1.400

先日の田坂広志「プロフェッショナル進化論」を読んで情報発信の重要性を改めて感じ、最近さぼり気味だった書評を復活させるにあたり、自身も購読している「Webook of the day」の松山氏の著書を参考にしようと買ってみました。


人気メルマガ「Webook of the day」の著者が、自らの経験から学び、実践している読書を単なる読書に終わらせず、読書を経験価値として高める考え方が書かれています。

マインドマップは最近、注目が高まっている思考の整理法というか、ある意味発想法の一つ。それを読書経験を整理するのに使ってみようというのが本書の提案。

情報発信の重要性やその価値を踏まえ、さらにアウトプットを意識した読書習慣がさらにその人のブランド力を高めると言います。

人間の記憶には忘却曲線というものがあるそうで、ヘルマン・エビングハウスという心理学者によれば、記憶しただけで「反復」作業をしないと、わずか20分でその42%は忘れてしまう。1時間で56%、1週間過ぎると76%、忘れてしまう。これって実感しつつも、驚きの数字ですね。

読書マインドマップの事例がたくさんあり参考にはなるものの、マインドマップの詳しい説明は少なく、いざやろうとすると難しい気がしますが、マインドマップ関連の書籍と合わせて読むと良いかも知れません。

本が好きで、ブログ等で書評を書いている方、本はたくさん読むのに、いまいち頭に残ってない方などにお勧めです。



マインドマップ、最近また注目を集めていますね。以前読んだ「考具」などで、その手法自体はなんとなく知ってはいて、実際に仕事でもアイデア出しの際に、それらしきものは使ってみたりするのですが、正直、あまり上手く使えている気がしなくて、困ってました。

今回は、読書を経験価値に変えるプロセスにおいて、マインドマップを活用しようということで、まずは本の内容を自分なりに構造的に整理が出来ること、そして、自信の発想や、自分の知識との結びつきを図解出来ることなど、確かにマインドマップに落とし込むことは、良さそうです。

ただ、本書ではたくさんの事例が書かれているのですが、マインドマップの真ん中の○の中や、枝の作り方、レベル感などは点でばらばら。本書でも基本的には「自由」というスタンスのため、あまり細かい書き方などは説明されていません。

もしかしたら、他のマインドマップ関連書籍と合わせて読むことで、さらなる理解に繋がるかもしれません。

今後、書評を書く際にはちょっとトライしてみようと思います。

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「MBAクリティカル・シンキング」グロービス・インスティチュート(ダイヤモンド社)¥2,940

今、ビジネスの現場では、問題解決、課題解決力が問われていると言われていますが、残念ながら、こうした力は学校では学んでこなかったかと思います。

本書では「クリティカル・シンキング」とは、物事を構造化して捉え、因果関係を把握し、問題・課題を把握し、論理的に考えて、解決策を導き出すための、考え方と捉え、論理的思考法、因果関係把握の際に落とし穴にはまらない思考法、そして、問題の構造化の方法を解説しています。

一時期「ロジカルシンキング」がもてはやされましたが、そもそもの現状把握、課題設定が間違えていると、いかに論理的な展開で思考をしても、残念ながら、本質的な課題解決策を導き出すことは出来ません。

本書では、ケースや演習を身近な例で考えながら、実践して身につけていくことが出来ます。事例が身近で分かりやすく学ぶことが出来ます。

もちろん、本書を読んですぐに思考力が高まるわけではないですが、基本を身につけることで、ビジネスの場でも活用出来ると思われます。

コンサルタント(経営に限らず)として、顧客の課題解決を行うような業種の方には、必須の能力かと思うので、お勧めです。

経営コンサルタントとして1年間働いてきて、常に考える仕事をしてきたわけですが、本質的な課題・問題発見するのはとても難しいと感じています。ついつい思考の癖によって、課題を捉え間違えて、無意味な問題を掘り下げている場合も多々あります。

クライアントは、表面的な課題を感じながら、コンサルタントに仕事を依頼してくる場合多いわけですが、そこでコンサルタントに求められるのは、表面的な解決策ではなく、本質的な解決策であり、そのためにも、真の原因となるものを抽出する必要があります。

思考力は一日二日で身につけられるものではないですが、日々トレーニングしていきたいと思います。

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「「儲かる」ビジネスマナー術」(PHP研究所)西出博子¥1,155

本書はタイトルこそ「儲かる」とうたっていますが、おそらく、自分の儲けのみ考えて本書を手に取った方は期待外れになるかも知れません。

本書の最も大事な本質は第一章にすべて書かれていると言っても良いでしょう。

誰もが忘れている”最も大事なこと”。それはお客様に「ありがとう」と伝えられているかということ。

お客様の中には、面倒な注文をつけてくる人、クレームばかりを言う人、いろいろいるかと思いますが、そんなお客様でも、コミュニケーションをとってくれるお客様というのは本来、非常に貴重な存在だということを意外と忘れがちです。

そんなお客様に対して感謝の想いを込めて接していれば、細かい作法は置いておいても、相手を不快にさせることのない、すばらしいマナーとなると本書では述べています。

「マナーとは相手を不快にさせないこと」
「マナーとは相手を喜ばそうとする気持ち」

「マナーとは相手を幸福にし、その結果、自分自身が幸福になる方法」

この本質させ捉えていれば、お辞儀の角度がどうとか、上座か下座かなんてのは覚えなくても、自然と身体が動くのではないでしょうか。

本書は残念ながら「儲かる」ためのノウハウ本ではありません。でも、自身も相手も気持ちよく仕事の出来るようなマナーの本質を教えてくれます。

新人社会人はもちろん、慣れきってしまった社会の先輩の方々にもお勧めです。


自分の会社に新人が入ってきたので、マナーの一つでも教えなければと思って手に取った本書ですが、まず、自分が多くを勉強することになりました。

上述の通り、お客様への「ありがとう」という言葉、意外と伝えられていないのに気が付きます。お客様に「ありがとう」と言われ様とする努力は皆しているでしょう。それが仕事の遣り甲斐と言う人もいるでしょう。でも、お客様にありがとうと伝えられている人はどれだけいるでしょうか。

多くのサービス業では、マニュアル通りに「ありがとうございました」という言葉自体はありますが、あまり想いがこもった言葉は聞いたことありません。

以前の会社で、新人研修時代、飛び込み営業をやった経験があります。右も左も分からずに、担当した地域にある会社をしらみつぶしに訪問しました。別に熱血営業マンというわけではなかったのですが、いろいろな会社を見れる良い機会だとういう自身の好奇心を満たすためでした。

とは言え、梅雨時期の蒸し暑い中、スーツで歩き回って営業をするのは、結構辛いものでした。販売したのは、自社で作成した、お世辞にも良いとは言いがたいマイクロソフト製品の勉強用CD-ROM。

2週間。1日10社~20社くらい周りました。多くは門前払いでしたが、そんな中買ってくれたお客様が3社ほどありました。一枚三千円程度の商品ですが、売れた時は売上があがった喜びではなく、買ってくれたお客様への感謝の気持ちが本当に強かったです。

仕事に慣れてくると、お客様からの電話が面倒だったりする時もありますが、やはり「初心忘るべからず」。お客様への感謝の気持ちを忘れずに。

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「モテるコンサルティング戦略」織田隼人(PHP)¥1,365

男は誰しも少なくとも一度はモテたいと思ったことがあると思います。しかし、ルックスや職業、お金などの面で劣勢な場合は、どうすればモテるのか。何故、同じようなスペックなのに、自分はモテずに彼はモテるのか。

そこにはモテるための戦略があります。

本書では、経営戦略の様々な定石であるフレームワークを、恋愛の場面で活用することで、いかにしてモテる男になるかを指南しています。想定されるシチュエーションやQAを通じて、恋愛能力を高めるのと同時に、戦略論についても、非常に分かりやすく書かれており、女性にもモテて、経営戦略まで学べるという一石二鳥な本です。

たとえば、「衛星要因(企業の土台=最低限の容姿(ファッションセンス等)」と「動機付け要因(企業の魅力=自身の魅力)」であったり、マーケティングの4Pの視点でのチェックや、アンゾフの成長戦略による、女性市場の開拓方法。ブルーオーシャン戦略では「顔は普通で性格は良くない(男性ウケが悪いだけ)」女性を狙うと言った、ちょっとどうかと思うものもありますが、男同士で酒の席で戦略論について簡単に説明する分には良いネタになるのではないでしょうか。

さらっと読めますし、結構面白いです。書いてあることはそれなりにあたっていると思うことも多いので、戦略論の勉強のとっかかりとして、戦略的合コンを目指す方、ネタとして、読まれると良いのではないでしょうか。

ある物事を何かに例えて説明するというのは、話を分かりやすくする上で良くある手段です。とは言え、そこに共通点を見出すにはそれなりに視点が必要です。

就職・転職活動などのキャリアにおいては、マーケティングの考え方を活用したキャリア戦略の立て方というのは結構良く聞きますし、ブランディングも、商品だけでなく、企業はもちろん、最近では個人のパーソナルブランディングやセルフブランディングというのもあります。ビジネスマンとして、自身を一つの会社と見立てて考えるというのもあるでしょう。

ビジネス現場での理論は合理的に考えられているものが多く、実生活においても活用出来るものが少なくありません。個人的にはブランディングと恋愛を絡めたものを書けたら面白いかなと思います。

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「IDEA HACKS!(アイデア・ハック)」原尻淳一/小山龍介(東洋経済新報社)¥1,575

最近いろいろと出ている、「ハック」シリーズの中でも、アイデアを効率良く生み出すための仕事術、ツール、ノウハウが89個も紹介されています。

アイデアを生み出すのに必要な、まずは情報のインプット。常にメモを取れるよう、携帯ストラップをペンにしたり、ボイレコやブログを活用したメモ術、書類の整理術など。

アイデアを創造するための時間を生み出すための時間管理術も紹介。タスク管理や、1週間、3ヶ月予定表のススメなど、スケジュールの組み方についても、紹介されています。

そして、集めた情報をいかに整理するか、自分用の辞書を作ったり、名刺はクリップで時系列に整理。そして、アイデアを生み出す体勢を整えるためのノウハウ、思考方法などが、たくさん紹介されています。

仕事の速い人は、意外と本書で紹介されているような仕事術は既に身につけているかもしれませんが、それでも、まだまだ参考になるものは多いです。また、本書は「アイデアを生み出す」ことを目的としたハックである点も、単なる仕事術の羅列ではなく、物事の企画を立てる方には直結して役立つものが多いと思います。

比較的当たり前と思われるものも多いですが、まだ出来ていないこと、もっと効率化出来ることが見つかると思います。新入社員の方にも特にお勧め出来るのではないでしょうか。
企画立案を仕事とされる方にはお勧めです。もちろん、それ以外の方にも参考になるものは多いです。
(「考具」加藤昌治氏の本なども併せてお勧め)


本書で紹介されているものの多くは、実際自分でもやっていることもあるし、出来ていないこともあるし、非常に参考なりました。

いろいろな発想方法なども紹介されていますが、自分の思考の癖に合わせて、これらを活用していくが効果的かと思います。

コンサルタントという仕事上、ゼロから何かを生み出さなければならない仕事も多く、こうしたアイデア発想方法は非常に重要になってきます。皆試行錯誤しながら、様々な方法を独自に作っていくのでしょうが、本書のようなノウハウ、ツール集を参考に、まずはやってみて、自分に合うものを選んでいくというのも近道でしょう。

と、そうは言っても、アイデアってのはなかなか出てこないもんですね。

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「上司の哲学」江口克彦(PHP研究所)\1,000

現PHP研究所社長で、松下幸之助の晩年22年間にわたって側で働き、その言葉を受けとめていた著者が、その松下幸之助から受けた様々な言葉、部下として見てきた上司、経営者としての姿勢について、上司に求められる20のポイントを抽出して、松下幸之助とのエピソードともに紹介している。

書かれていることは、よくある上司や経営者の資質に書かれている本と大きく変わるわけではないが、やはり松下幸之助とのやりとりの中から生まれたその視点というのは非常に説得力がある。その20の原則とは。

・夢を与える
・考え方を示す
 (方針(考え方+具体的目標)を示してあげ、方針に沿ってやった失敗は叱らずに
 方針に従わない時には厳しく叱ることが重要)
・ほめる
・熱意を評価する
 (成果主義の風潮が強くある中、そのプロセス、熱意を評価することで、やる気を引き出す)
・能力を引き出す
・耳を傾ける
 (部下の話す話に素直な気持ちで耳を傾け、ほめる。そうすることで、自然と情報が集まる)
・仕事を任せる
・差別をしない
・自分より優秀な人材を育てる
・叱った後のフォローをする
・雑談を大事にする
 (相手が身構えずに話を聞ける状態において、話すことも重要である)
・率先垂範する
・秘密を作らない
・声をかける
 (上司から率先して部下に声をかける。それだけでも部下にとってはうれしいもの。)
・部下を見て話をする
・「なぜ」を説明する
・訴える
 (人間として正しいこと、社会的に正義であることが経営の基本)
・部下には感謝の念をもつ
 (本心から部下に感謝の念を持ち、どんな人に対しても誠実に接する)
・女性の部下を意識しない
・運をつかむ
 (自分は運が強いと解釈して努力する)

これらをテクニック論ではなく、心から想って、行動できることが重要。この4月から新しく部下を持った方、チームを率いる方などお勧めです。




自分の会社でも、この4月から新入社員が入ってきて、自分も一応、先輩としてどうあるべきかと考えて手にとった一冊です。

その会社ごとで人の育て方ってそれぞれあるかと思いますが、うちの会社は出来て6年目。新卒採用も今年が初めてってことで、明確な方法というのもないですし、仕事で求められるものが規定されているわけでもありません。そんな中で、自分も入社して半年ですが、この会社の中で、コンサルタントとして、社会人として、成長していくのに必要なものを伝えていければと思ってます。

彼らにしてみれば、初の社会人経験をこの会社で過ごすわけで、一生この会社で過ごすことも考えにくいですし、そう思うと、今この時期にきちんとした社会人マナー、仕事のやり方を教えていく責任があると、小さいながらに思いつつ、難しいもんですね。

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「コンサルタントの現場力」野口 吉昭(PHP研究所)¥840

ここ数年、コンサルタントという仕事が注目されるようになってから、その仕事術も注目されるようになりました。それらは各種のフレームワーク(SWOT、3C、PPM)であったり、ロジカルシンキング、ロジックツリー、マトリックスであったり、多くの書籍も出ています。

本書では、こうしたツールについての紹介はおさらい程度に、実際の「現場」において優秀なコンサルタントが持つマインドやスキルについて紹介しています。

コンサルタントの現場力とは『事実からの経験の蓄積』と『改善、進化への思い』を前提にした、顧客に近い「仕組む力(ロジカルシンキング)」と「仕掛ける力(コンセプト思考)」のバランスのサイクルであると著者は言います。

では、実際コンサルタントが現場で、これらの力をどう身につけ活用しているのかを、その仕事を分析しながら抽出しています。コンサルタントの仕事を流れにそって、大きく3つに分類し、それぞれに求められる力を「人間力」「思考力」「実践力」としています。それぞれは、さらに2つ、そこからさらに3つの要素に分解され、それぞれの要素がなぜ必要で、どう活用されるのかを説明されており、分かりやすい。

「思考力」においては、一時期のロジカルシンキングブームも落ち着き、コンセプト思考という考え方も徐々に広まってきましたが、コンサルにとって、ロジカルシンキングは必要条件であり、できるコンサルにとっては、このコンセプト思考が非常に重要になってきます。

もちろん、クライアントとのヒアリングや組織を動かしていくにあたっての「人間力」「実践力」もコンサルに限らず重要です。

文章の流れが、コンサルの仕事の流れに沿っており、コンサルタントの仕事を理解するうえでも役に立つでしょう。それぞれの能力の必要性は書かれていますが、鍛え方についての詳細には触れられていないので、この中で自身に足りない要素を鍛えていく方法を考えるには、良いと思います。それぞれの項目で本が1冊書けるくらい深いものなので、本書だけでは浅いですが、体系的に考えるうえでは有用だと思います。

コンサルとして働く以前から、コンサルタントの仕事術的な本は何冊か読んできました。これだけ多く出版されるからには、コンサル以外にも役立つノウハウがあるということなのでしょう。

とは言え、心から「なるほどなぁ」と思えたのは、コンサルタントになってからです。事業会社で働いていた時には、意識してロジカルシンキングだの、フレームワークだの、仮説思考だの、考えたこともありませんでした。これは意識の問題で、末端の営業として、あまり大きな視野でものごとを考えていなかったからなのでしょう。

後、本書で紹介されていた、クライアントからの事業フィージビリティ調査の依頼があった時の話。クライアントの中に漠然と事業構想があるのですが、それをどんなターゲットに、とかどんな優位性があるのかと言った仮説は全く持っていない場合があり、そういう場合は事業は絶対失敗すると言っていました。

実際、自分の担当したプロジェクトでも、同様のケースがあって困り果てたことがありました。どんなプロジェクトでもそうですが、当事者の意志というのは非常に大事だと改めて思いました。

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「プロフェッショナル原論」波頭 亮(筑摩書房)¥680

経営コンサルタントの筆者が、「プロフェッショナル」とはどういったものなのかを定義し、昨今プロフェッショナルによる不祥事が続くなか、プロフェッショナルと言われる職業人のもつべき仕事に対する価値観や倫理観を改めてまとめたものです。

本書では、プロフェッショナルとなりうる職業として弁護士や医師、会計士などの士業をあげています。こうした職業においては、使命感、公共への貢献、自らの利益を追求しないと言ったような共通項があり、彼らは自身に対する「誓い」(医師における「ヒポクラテスの誓い」のようなもの)を立て、職務を行うことが求められます。

プロフェッショナルの要件として、筆者は以下のように整理しています(この辺りコンサルらしいですが)
■形態的要件
 ・高度な職能の保有
 ・特定のクライアントの問題解決
 ・インディペンデントな立場
■意味的要件
 ・公益への奉仕
 ・厳しい掟の遵守

高い職業能力はもちろん、プロフェッショナルをプロフェッショナルたるものとしているのは、実はこの「意味的要件」が非常に大きい。

厳しい掟とは、顧客の利益を第一に考え、時には苦言も呈し、顧客の利益を最大化するための「顧客利益第一主義(クライアントインタレストファースト」である事。そして、その仕事においては問題解決の結果を必ず出すと言う「成果主義(アウトプットオリエンティッド」であり、そのプロセスは重視されない事。さらに、より高度な問題解決のため、日々知識や技術を磨き続ける「品質追求(クオリティコンシャス」。

こうした仕事を実現するため、コストベースで考えるのではなく、「価値主義(バリューベース)」で考え、手間や費用は惜しまない。そして、これら自分の仕事対してすべての権限と責任を負う「全権意識(センスオブオーナーシップ)」の考えが貫かれている必要があります。

これは現在、人気の高い職業の一つであるコンサルタントにも同様に言える話であり、高度な知識やクライアントを第一に考える姿勢など、むしろ、国家資格などで保証されていないがために、自らが律していく必要があると筆者は言います。

前職では事業会社のサラリーマンであり、サラリーマン的発想から抜け出せないまま、コンサル業界に入りましたが、コンサルタントとしての仕事のスタンスについて、本書で多く学べた気がします。

コンサルタント、士業を目指す方、もちろん、現職の方にもお勧めです。


前職の営業という職業においても、自身の役割についてよく考えることがありました。営業とは単純に言ってしまえば、情報を横から横へと流し、モノを横から横へと流し、売り上げを上げることです。営業のミッションは非常に明確な売上であり、そのためには企業が「顧客第一主義」を掲げていても、それは売上を前提にした「顧客第一主義」でしかありませんでした。

こうした、考えでコンサルタント業界に足を踏み入れたわけですが、何をミッションとするのか当初見当がつきませんでした。サービス業のようで、モノづくり的な思考もあったりします。顧客対応をしながらも、社内作業で商品(提案書)を作ったりするような。どんなスタンスで仕事に臨むべきか良く分からなかったのですが、本書を読んですっと頭に入りました。

もちろん、事業会社の社員の方が読んでも参考になる点もあるかと思いますが、以前の自分であれば、綺麗事にしか聞こえなかったかも知れません。もちろん、現在の職場においてもすべての掟を守れているとは言い切れませんが、目指すべき方向性としては、十分合致するものだと思います。

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「だから、Webディレクターはやめられない―できるWebディレクターの成功戦略」島元 大輔(ソシム)¥1,260

Web関係の仕事というと、Webデザイナーをイメージされる方が多いかと思いますが、Web制作にあたっては、仕事を作り、取ってくるWebプロデューサー、全体を統括・管理するWebディレクターがいて、デザインするWebデザイナーに、実際にhtmlファイルを制作・コーディングするコーダーや、プログラミングを行う人間など、多くの人間が関わっています。

もちろん、1人でこれらを全てやることも可能ですが、大規模なサイトや、技術の進歩の早いこの業界で、全て網羅的に行っていくのは難しく、組織においてWeb制作を行う場合は、上述の役割に特化した人間が必要になります。

本書ではその中でも、あまり馴染みのないWebディレクターに焦点を当て、著者の体験に基づいて、Webディレクターの仕事、役割とは何か。その中で上手に仕事を行い、成功させるにはどうしたらよいのか、細かなノウハウと言うよりも、その心構えが紹介されています。

個人として、全体観を大事にしたり、人脈を広げたり、少し背伸びをしてみることや、制作現場においては常に目的を意識する、コミュニケーションを多くとる、問題を共有する、徹夜はしない事など、クライアントに対しては、Noと言えるようになる、演出を意識する、ゴールを共有する、等など、Webディレクターに限らず、営業の方にも役立つ内容かと思います。

さらっと読めて、分かりやすいので、Web関係の仕事に興味のある方にはおススメです。現職の方には物足りないかも知れませんが、こうしたWebディレクターの心構えを書いた本は多くない(技術的な書籍は多いと思いますが)と思うので、基本を思い出す上でも参考になるのではないでしょうか。


クライアントのWebサイトの一部リニューアルを依頼されたので、ディレクションしていく上で簡単に概要を知りたいと思い手にとった本。

上述したように、Webに限らずコンサルティングのプロジェクトを行っていくうえでも、営業職として、顧客と接していく上でも重要な心構えが紹介されていると思います。

ヒトとヒトを繋ぐ「ハブ」としての役割を担う人間というのは、一見なんの価値も作り出していないように思える時もありますが、実際には、その人がいないだけで、作業効率や成果物には大きな差が出てくると思います。

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「ダメな議論―論理思考で見抜く」飯田 泰之(筑摩書房)¥ 714

あなたが常識と思っていることは本当に正しいでしょうか?

「常識」とは、正しい事ではなく、「多くの人が正しいと思っていること」であると。

では、その多くの思い込みはどこから生まれるのでしょうか。
メディアを通じて流される多くの言説。それらは、実しやかに、学者や政治家が語っているわけですが、語られるだけなら問題ないが、それが常識となり、本当に正しい事が言いにくい世の中や、政策の決定に使われてしまうと実害になるわけです。

しかし、素人にその正否を確認するのは困難で時間がかかります。そこで、本書では簡単にダメな議論を見破る分析的思考方法を提唱しています。

具体的には
・単純なデータで否定されないか
・定義の誤解・失敗はないか
・無内容または反証不可能な内容ではないか
・難解な理論の不安定な結論となっていないか
・比喩と例え話に支えられた主張ではないか

この5つのチェックポイントを用いて、ダメな議論を省いていく事で、より正しいと思われるものに近づけるというわけです。

ロジカルシンキングやディベートが好きな方にもお勧めです。


コンサルティングという仕事は、比較的抽象的な課題を扱うことが多いです。クライアントも課題を漠然と考えていることもあり、クライアントの中でも意思が統一されていないこともしばしば。

プロジェクトの「成功」という定義を明確にしないまま、プロジェクトを推進しても、検証出来なければ成功したのかしていないのか分からない。これは双方にとっても良いこととはいえません。

また、コンサルタントを使う側からしても、コンサルタントの難解な理論に振り回されて騙されないという事も大事です。

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「レバレッジ・リーディング」本田 直之(東洋経済新報社)¥1,523

生涯どれだけの本を読んで、そこから学んだ知恵をどれだけ活かせているのでしょうか。

本書では「読書は投資である」というスタンスで、多読の効果、本(投資先)の選定方法、読書方法(投資手法)まで書かれた戦略的な読書術です。

投資とは、投下した資本で、それを上回る利益をもたらす必要があります。ビジネス書の多くは1500円程度ですが、そこには著者の十数年分のノウハウが込められており、それを活用すれば、100倍の利益をもたらす事が出来ると著者は言います。

そして、一冊二冊読むのではなく、自分に必要な知識、目的を明確にして「多読」を勧めています。一冊の本を最初から最後まで読むのではなく、目的に応じて必要な部分のみを読むようにすることで、多読が可能となります。累積して、自身の中の資産が増えると同時に、情報の取捨選択能力も身につきます。ある本に100の項目があったとして、それらすべてを読むだけよりも、一つも確実に自分のものにすることが重要であると。

では、月300冊近く新刊が出る中で、読む本はどうやって選ぶのか。それは口コミであったり、各種(メルマガや有料)の書評であったり、そして、気になった本はすぐに買う。株式の売買と同じく、本の購入についても、ネットとリアルの書店をうまく併用する利点も紹介されています。

購入する時は自腹。なぜなら、レバレッジリーディングの読書方法として、購入した本には、ペンで線を引いたり、余白には思いついたメモを書き、気になるページは折り曲げ、徹底した本の活用を行う必要があるからです。そして、抽出した部分はメモとして残し、常に持ち歩けるようにして繰り返し見る事で、ノウハウが自分のものになると言うもの。

読書には少々のお金と時間がかかります。それら投資を考えた時、そこから得られるリターンを意識して、本の選定から読書方法まで、変わってくるのではないでしょうか。


先日紹介した「あなたもいままでの10倍速く本が読める(ポールR・リーリィ)」のフォトリーディングは、読書方法、つまりは戦術的なところで、本書は本の選定にまで踏み込んだ、戦略的内容となっています。

読書方法については、どちらもスタンスは一緒で、目的を明確にし重要な部分だけを読む事となっています。言わば拾い読みなのですが、どうしても大事なものを見落としてしまう気がして、なかなか慣れないものかも知れませんが、目的を明確にしているので、その目的が達成されているのかいないのかが重要なのであって、本を漏れなく読む事ではないわけです。

本書でも紹介されていますが、GMO社長の熊谷さんの本「一冊の手帳で夢は必ずかなう」の中の一節で、「動物と人間の違いは、人間は書物を通じて人の一生を数時間で疑似体験出来る」と言うものがあります。

まさにその通りで、成功者(失敗者)の歩んだ道を知っておく事で、自分で時間をかけて試行錯誤せずとも、より成功に近い道を選ぶ事が出来るわけです。また、自身の常識、価値観の幅を広げることが可能となります。

年始早々、今年も本をたくさん読むぞって事で、まずは読書術の本を読んでみました。

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「あなたもいままでの10倍速く本が読める」ポール・R・シーリィ(フォレスト出版)¥1,365

一見この手のタイトルの本は怪しさ満点です。速読と言えば一般には、早く目を動かして読む事であり、書籍ではその方法が簡単に述べられ、最終的にはセミナーに行かなければ身に付かないと言った類のものがほとんです。

しかし、本書の翻訳は有名な経営コンサルタントで数々の書籍を出している神田昌典氏(「ある成功者の告白」)であり、かつ、以前紹介した「考具」(加藤昌治)でも紹介されていたので、買ってみました。(しかもブックオフで半額だったので)

本書で紹介されている速読方法は「フォトリーディング」と呼ばれる、見開き2ページを右脳でもって写真のように頭に焼き付ける方法で読んでいくもの。

もちろん、この読書方法自体、早く目を動かすのと近い感覚ではありますが、これはあくまでもこの速読法のいちプロセスであり、この速読法の要はその前後にあるのだと思います。

「準備」(本を読む目的を明確化し、リラックスして集中出来る状態を作り)

「プレビュー」(目次、概要、見出しなどを一通り読み、文章の構成を把握。キーワードを抽出する)

「フォトリーディング」(文字を一文字ずつ読み取るのではなく、ページとして潜在意識に読み込む)

「アクティベーション」(意識として理解出来るよう、再度「問い」を意識し、ポストビューを行い、マインドマップなどを作成する)

「フォトリーディング」の部分は結構な練習が必要でしょうが、その前後のプロセスであれば意識の問題であり、本を全部読むのではなく、必要な情報を意識しながら読むことはすぐにでも実践出来る速読法ではないかと思います。


目的もなく、なんとなく読む本も多いですが、仕事柄短時間で業界知識や情報を収集する必要に迫られるので、今後練習しながら身につけられればと思います。

さて、今年もバンバン本読みたいと思いますし、こちらでも紹介していきたいと思います。

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「おちまさとプロデュース企画の教科書」「おちまさとプロデュース企画の教科書」をつくる会 (NHK出版)¥1,470

先日紹介した「おちまさとプロデュース企画の教科書2 企画火山!」の前作です。

企画を考えるための、基本的なスタンスとして、自分の「背骨」となるような、自分のやりたいものをしっかり意識する。そして、街へ出て、いろいろな視点が物事を眺めたり、人に会って話したり、企画のネタとなる情報・知識を蓄積する。

次に具体的に企画立案のフェーズにおいて、どう企画を考え、どんな企画が愛されるのかを紹介しています。愛される企画の5か条として

1)特性・・・その企画の属する世界、業界の特性を活かす。
2)振り幅・・・状況の変化の幅広さ、ストーリーモノなら、スタートからエンディングにかけての振り幅、
一般の商品であれば、それまでの商品に対する「縛り」からの脱却などの幅が広い方が良いということ。
3)普遍性・・・今も昔も、そして未来も変わらないものを取り入れること、例えば「音楽」「男と女」等。
4)やられた感・・・ありそうでなかったもの。
5)時流・・・同時代性。

こうして抽出された企画を、自分の頭の中での、自分会議で検証を行って企画のブラッシュアップを行います。
また、一時程落ち着きましたが、企画を立てる上では、マーケティング至上主義には陥らないこと。面白い企画、体温のある企画が出てこなくなります。

出来た企画を社内やクラインとを通すための企画書に作成するためのポイント、実際の企画会議での動き方(可愛がられるやつになる、一言でも良いから、重みのある一言を発する等)を具体的に教えてくれています。

実際企画の仕事されている方にはイメージしやすいでしょうし、企画出しに苦悩されている方にはヒントになるかも知れません。企画屋さんという事で、ちょっとばかり「言葉」を選びすぎて、逆に分かりづらい気もします。


クライアントの新規事業を考える際に、何かの手助けになればと思いながら手に取りましたが、「言われてみれば分かるけどなぁ」という感じで、やっぱり企画脳力と言うのは一朝一夕には作れないと言う事でしょうか。

確かにマーケティング的発想でやっていると、企画が狭まるのはわかる気がします。コンサルタントとして外部の客観的な視点を求められている場合、もちろん業界の慣習や常識も知っておく必要がありますが、そこから抜け出す新しい企画を提案することが重要なのではないでしょうか。

それを後から論理尽くめ、納得性・説得力を高めるのも、また仕事のうち。

ここ2週間ほど、24時間いつも、新規事業について考えてましたがオフィスで考えても出てこないし、やっぱり街に出るというのは本当に大事。企画マンにとって一番重要なこと。

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「自分で調べる技術 市民のための調査入門」宮内泰介 (岩波アクティブ新書)¥740

どんな企業の戦略を立てるうえでも、自身のキャリアの戦略を立てるうえでも、合コンで女の子をどうすればうまく落とせるか考える場合でも、まず最初にやるべきは環境分析(外部・内部)です。

社会は日々複雑さを増しています。信頼出来るものは少なくなり、一方情報は与えられ、自身で物事を選択・決めるシーンは増えてきています。

何が良くて、何が悪いのか。専門家でなくても、ちょっとした調査技術さえあれば、いろいろな事が見えてくる。そのための調査の技術を本書は教えてくれます。

今は何か調べると言えば、すぐにインターネットが使えます。事実本書でもネットを活用した調査方法もあげられています。加えて、どういったサイトが有益なのかも紹介されています。例えば以下のようなもの。

・国立国会図書館 NDL-OPAC
http://opac.ndl.go.jp/
・GeNii (NII学術コンテンツ・ポータル)
http://webfront.nii.ac.jp/genii/jsp/index.jsp
・IngentaConnect Home
http://www.ingentaconnect.com/;jsessionid=4go1rh9scnncd.victoria
・東京都立図書館
http://www.library.metro.tokyo.jp/
・政府刊行物
http://www.gov-book.or.jp/
G-Searchデータベースサービス
http://db.g-search.or.jp/index.html

文書化、データ化されていない情報に当たる方法、フィールドワークの方法についても触れられております。

普通に生活していると、ただ、与えられる情報のみから、物事判断してしまいがちですが、今はちょっとした努力で情報が手に入る時代です。ビジネス分野での調査に即役立つわけではないですが、自身のライフワークとして、社会をこうしたいと言ったような思いがある方には役立つと思います。もちろん、大学生の論文作成にも役立つでしょう。


コンサルタントとしての一番初めに与えられる仕事は、この手の調査系の仕事が多いと思います。マクロ環境を調べ、業界動向を調べる。大手のコンサルティング会社であれば、リサーチ専門の人間がいて、社内の膨大かつ、通常は有料なデータベースやシンクタンクの資料が使い放題なのかも知れませんが、自身の所属するような小さなコンサルティングファームにおいては、あまり調査にもお金をかけてられません。(クライアントからお金が出れば別ですが、始めの提案段階では望むべくもありません。)

そんな時、無料で誰でもアクセス可能な情報を最大限活用することが求められます。そして、そこから新たな知見を見出すのがコンサルタントの仕事です。

上述のように、本書はすぐにビジネスに役立つタイプの情報集ではありませんでしたが、学術論文であっても、その専門家を知る事が出来れば、ヒアリングを行う事も考えられますし、その研究者が行った調査データは他にも使えるかも知れません。

とは、言え信頼性(周囲への納得性)においては、国の出す調査資料(○○白書等)は非常に有益です。意外といろいろ調査してくれています。便利なのは統計局のページ。全省庁の情報が検索できます。

統計局ホームページ
http://www.stat.go.jp/

加えて、最近良く使っているのが、日経テレコン21です。日経の出す数紙の新聞記事と、雑誌等から記事検索出来るもの。通常は有料で、記事を見るたびに課金されますが、一部証券口座は口座を開けば、制限付ですが、無料で使い放題の証券会社があります。

・楽天証券(過去1年分、新聞記事のみ)
・大和證券(過去3か月分、新聞記事のみ)

調査は意外と面倒で、特にコンサルタントの場合、ある仮説を持っての調査を行うため(コンサルでなくてもそうでしょうが)、効率的な調査が求められます。結果、データから何かを考えるということをあまりしません。仮設の裏づけに活用するためですから。

でも、たまに厚生労働白書や、労働力調査、通商白書、土地白書等々をボーっと見ていると、日本の行く末を考えたり、長期的な視点での機会や脅威がなんとなく見えてきたりするので、面白いものです。

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「おちまさとプロデュース企画の教科書2 企画火山!」「おちまさとプロデュース企画の教科書」をつくる会 (NHK出版)¥1,365

今の経営コンサルという仕事に就いて、自分の企画発想力の乏しさを改めて実感しています。コンサルでなくても、テレビ局でなくても、いろいろな仕事において、そして私生活においても企画力というのは求められます。

一発だけでなく、定常的に企画を求められるプロの企画マンや企画人と言われる人達はどうやって企画を出しているのか。「学校へ行こう」や「内P」などの企画をしたおちまさと氏が面白おかしく本書で教えてくれています。

企画力というと瞬発的な能力なようなイメージがありますが、それももちろん必要ですが、それ以上に必要なのは企画のネタとなる「マグマ」をいかに蓄積し、熱く出来るかであると言います。そのためには例えば以下のようなことを心がけます。

・人と強制的に会う
・日頃から面白いことを探す
・考えて動きまわり
・自分を企画しもう一度会いたいと思わせる
・「こだわり」と「サービス」の折り合いをつける。
・企画会議では他人の意見をさらに面白くして倍返しする。

                             等々

こうして蓄積されたマグマが自然と湧き出るようになれば成功です。しかし、この熱を保ち続けるのが本当はすごい難しい。急に新規事業案を出せなんて言われた日にゃ、大変です。日々鍛錬。



楽しんで読める読み物ですし、ノウハウも役に立つと思います。以前紹介した「考具」と一緒に合わせて読むとよいかと思います。

企画を出せる人間になるには、本当に常日頃からの鍛錬が必要で、明日あさってに成れるものではなく、上記の本の内容を踏まえて日常的にアンテナを研ぎ澄ます必要があります。やる事自体は難しくないですが、継続することが何より難しいですね。

今も新規事業案を求められていますが、普段街を歩いていると、あぁこれあれば良いのにとか、これはこうだったらもっと売れるのに、とか思うのですが、いざって時に引き出せません。これは熱が冷めてしまっている証拠です。メモ癖もなかなかつかないです。明日からは1日1個は何かメモすることをノルマ化してみたいと思います。

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「戦略「脳」を鍛える 」御立 尚資 (東洋経済新報社)¥1,680

経営戦略にはいくつもの定石と呼ばれるものがあります。マイケル・ポーターの戦略理論や、アンゾフの成長戦略、競争地位別による戦略等々。中小企業診断士の二次試験においては、これらを駆使すれば事足りるが、実践の現場においては、定石は定石として、さらなる飛躍が求められます。

そんな時に必要なのが「インサイト」です。定石にインサイトを付加することで初めて勝てるユニークな戦略になります。インサイトを構成する要素は、事象を素早く「パターン認識」し、「グラフ発想」で傾向を掴む、そこから右脳の感覚で仮説を立て、左脳でロジカルに仮説を検証する「シャドウボクシング」を行う。加えて、「拡散」「フォーカス」「ヒネリ」のレンズを活用して、既存の知識から新しい視点を見つけ出す事となる。式にすると以下の通り。

ユニークな戦略=定石(戦略のエッセンス+(パターン認識+グラフ発想)
  ×シャドウボクシング+(拡散レンズ+フォーカスレンズ+ヒネリレンズ)

×と+の違いはイマイチ分かりませんが、定石を知っている事も大切だけれども、そこからさらに発展させる思考方法を持つことがより重要であるということ、そして、その思考方法を紹介しています。

途中で途中で問題があり、実践しながら思考方法を確認することが出来るので、楽しく学べます。先人の戦略論を学ぶのも面白いですが、より実践的にはこうした能力が力を発揮するものと思われます。経営に限らず、戦略は多くの場面で必要となります、戦略とは「ありたい姿」-「現状」であり、「ありたい姿」へ向かうために必要な方法であり、生きていくうえでも参考になると思います。


基本的に言われていることは、他の思考本と同じですが、問題がついている点と説明が分かりやすい点がお勧めです。コンサルという仕事に就いて、考える事が多くなりましたが、一方で知識も必要で、まずは体系的に学習したいとの想いもあり、スキルと知識のバランスがうまく取れていません。上述のような脳力がバランスを取るのに必要なのだと思います。

とは言え、まずはやはり知識、情報。教育の現場でも、一時期詰め込み主義が批判され、考える力を伸ばすなんて言われていましたが、ベースとなる知識、情報がなければ、考えようがありません。仕事の合間をぬいながら、そうした知識も身につけたいと思います。

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「上司は思いつきでものを言う 」橋本治(集英社新書)¥693

練りにねって作った提案書や企画書が、上司の「思いつき」で却下された事はありませんか?これは、上司のせいではなく、日本の会社の組織、社会の構造上仕方ないことのようです。

なぜ上司は思いつきでものを言うのか?それを架空の埴輪製造企業の話で面白く、分かりやすく説明してくれます。そこから、さらには日本の歴史を紐解いて、日本の企業は「官」の成り立ちから出来上がっており、さらには儒教的な思想まで持ち出して、日本企業を形成する官僚主義を分析しています。

多少、冗長的ですが、面白かったのは「良く考える」と「ちょっと考える」の本音の部分です。

上司から「よく考えろ」と言われた時、その正解を上司が握っていると思ってしまい、上司がどういう事を考えているかと考えてしまいがちです。実際には上司は正解を持っていないにも関わらずです。一方、「ちょっと考えてみてよ」などと言われると、逆に思考を自由に考えられます。

あまり、思いつきでものを言う上司に当たった事はないですが、そんな上司に悩まされている方は是非読んでみてはいかがでしょうか?

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「考具―考えるための道具、持っていますか?」加藤昌治(ティビーエスブリタニカ)¥1,575

アイデア、企画を出すことを仕事にされている方にお勧めです。

「考えるための道具」=考具。いくつかの考具の紹介と、この考具をいかに活用して新しいアイデアを出していくか、分かりやすく紹介してます。

「新しいアイデアとは既存の要素の組み合わせ以外のなにものでもない」という前提に立ち、まずは、既存の要素、つまり情報のインプット方法として「カラーバス(色を決めて、通勤・通学途中にその色のものを見つける)」「街中での聞き耳」「7色インコ(そのものになりきる)」「臨時新聞記者(いろんなところに行き取材するつもりで見る)」。

そして、次はアイデアをとにかく出す、拡散思考のための考具。「ポストイット」「マンダラート」「マインドマップ」などなど。最後にこれらをまとめて「アイデア」から「企画」にします。

紹介されている手法は比較的メジャーなものばかりですが、一番気に入ったのはアイデアを出すスタンス「わがまま」→「思いやり」と言うもの。アイデアを出す時には、まず周りの状況や、実現性など考えずにどうしたいか、その想いをとにかくぶつけ、その後企画にする段階で「思いやり」を加える事が大事であると。

どちらかといえば、収束思考の面の強いロジカルシンキング、こればかりにはまっていると、なかなか新しいアイデアは出て着ませんし、出てきても無難なアイデアになってしまいます。ゼロベースで方向性を出したい時や、仮説を立てる時など、こうした拡散思考は必要です。「量は質を生む」です。

人間誰でも思考の癖があると思います。自分も最近の癖は、ロジカルに考えようとしすぎて、すぐに煮詰まってしまう事です。今の会社、比較的マーケティングに関するプロジェクトも多く、新しい情報や着眼点、新しい発想、柔軟な発想が求められます。

そう言った意味でも、まずアイデアを出すための引き出しを多く用意したいと思って、先日紹介したメモ帳を買ったわけです。

自分で言うのもなんですが、自分結構発想は悪くないと思うのですが、ただその時思うだけで、忘れてしまうものがほとんどでした。これからは、ガンガンメモって、「アイデアマラソン」してみたいと思います。


関連して、最近読み始めたメルマガを紹介します。
【ビジネスブレーンストーミング】
http://www.carriageway.jp/mailmag/index.html

日経新聞等の記事から、新しい発想のニュースを選び、さらにその技術やノウハウ、方法を他に転用したら、どんな事が出来るのか?などを教えてくれるのではなく、読者が投稿するカタチになっています。なので、自分のアイデアと他の人のアイデアを比べることも出来るし、発表する場があるので、考える強制力も働く仕組です。

アイデア出しの練習にはちょうど良いのではないでしょうか。

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「コンサルティングの悪魔―日本企業を食い荒らす騙しの手口」ルイス ピーノルト (徳間書店)¥1,890

インパクトのあるタイトルに引かれて購入しました。コンサルタントを目指す方、コンサルを使われている方は手を伸ばさずにはいられないのではないでしょうか。(実際にコンサルの人は興味ないかな。)

一般的なコンサルティングのイメージと言えば、クライアント以上にクライアントの業界知識を持ち、世界のベストプラクティスを知り尽くし、クライアント以上にクライアントの立場に立って課題解決方法を考える。そして、綺麗なプレゼンテーションを行い、莫大な(外資系金融ほどではないだろうけど)収入を得る。

本書では、そんなコンサルタントの<悪魔学>裏話を遠慮もなく暴露しています。こんなこと書いてしまって良いのか思うくらい。とは言え、おそらくだいぶ自粛している部分もあり、内容の理解にちょっと苦しみますが。

あるクライアントで得た情報を同業の競合企業のコンサルティングに使用したり、コンサルティングフィーを引き上げるために、課題を大げさにしたり、クライアントから出たアイデアであっても、自身の貢献を最大限になるようにしたり。

著者自身がBCG(ボストンコンサルティンググループ)、ジェミニ、ADL(アーサーDリトル)など名だたるコンサルティング会社を経て、最終的にはパートナーの地位にまで登りつめ、その過程で経験してきた事実が描かれています。

そして、面白いのが各章の終わりに「コンサルティングの悪魔学」としてまとめており、これは有益です。正直翻訳が悪いのか、内容は別として、本文の方はとても読むに耐えないですが、「悪魔学」は比較的まとまっており、コンサルを行っている人、コンサルを使っている人にも有益かと思います。

悪魔学は「一流コンサルに採用されるノウハウ」「巨額料金を請求するためにコンサルタントが用いる戦略」「コンサルティングの死者の書/提案書をどう読み、どう値をつけるか」など。

コンサルと言えども、一つの企業であり、利益最大化のための経済的合理性に基づいて活動するわけで、いまいちクライアント側の弊害が見てとれなかったのが残念です。(確かにコンサルは儲けているけど、最終的に顧客のプラスになっていれば、表面化しないのでしょうか)。


現在転職活動を進める中で、コンサルティング会社もだいぶ受けましたが、「悪魔学」の中で紹介されていた、採用されるためのノウハウが面白かったです。「以前からコンサルに関心があった認めるな」一方で「コンサル以外に将来に志望があることを認めるな」など。

コンサルはよく、企業の医者などと言われます。医者には倫理観が求められます。患者に不要な手術を行うなどはできないでしょう。ただ、コンサルという一種見えない、絶対の正解がないサービス業となると、話は別でやはり企業として多くを稼ぐ欲求にかられるのでしょう。

コンサル各社のホームページを見ると、顧客への奉仕の精神で溢れた言葉でいっぱいですが、本音は本書のような裏側だとすると恐ろしいものです。そう言った意味で、ますますコンサルティングという職に興味を持ちました。実際のコンサルタント達はどういったスタンスで仕事をしているのか、末端のコンサルタントはまだしも、パートナーと言われる立場の人間たちはどうなのか。もし自社の利益のみを追求していたら、ここまで隆盛を誇るわけもないかと思いますし、本書は悪の面しか書いてませんが、実際には顧客へ価値を提供し続けてきたのではないかと思います。思いたいです。

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「上司に「仕事させる」技術―そうか!ボス・マネジメント!」大久保 幸夫 (PHP研究所)¥1,260

なぜこれを今まで日本では教えて来なかったのでしょうか?MBAでは「ボス・マネジメント」としてきちんと授業があるそうです。この4月に就職した新入社員、1年経ってちょっと仕事を覚えた若手のサラリーマンにお勧めです。

本書はボスに働かせて自分は働かない。というわけではなく、ボスの「7つの機能」を上手に使って自分のやりたい事を達成していくためのノウハウを紹介しています。7つの機能とは

1.キャリアコーチ・・・
キャリアプランの相談相手として、的確なアドバイスを貰える貰えないは別としても、上司に自身のキャリアの目標等を伝え共有しておくことは、異動などの際にも重要。

2.アセッサー(評価者)・・・
仕事の評価をするのは、上司です。その上司にいかに評価してもらうか、適切な報告をすることが大事。

3.トラブルシューター・・・
営業の現場に限らず、同じ謝罪をするにしても、上司がするのと、担当の若造がするのでは相手の納得感が違います。

4.スタンパー・・・
上司のお墨付きをもらう事で、社内で仕事を通しやすく出来ます。

5.ハイパー・プロフェッショナル・・・
上司もその道何年ものベテランです。彼らから盗めるノウハウや、上司として部下の育成は義務なので、いろいろ教えてもらう絶好の機会です。

6.コ・ワーカー・・・
上司としてだけでなく、同僚として自身で出来ない範囲の仕事をしてもらう事も可能です。

7.ネットワーカー・・・
上述のとおり、上司はその道のベテランですから、その業界、社内に顔が利きます。いろいろな方を紹介してもらう事で、ネットワークを広げていくことが出来ます。

本書ではこれらを活用するのに必要なノウハウを教えてくれます。と言っても決して真新しい事ではなく、昔から言われている「ホウ(報告)・レン(連絡)・ソウ(相談)」(実際には「相談→連絡→報告」の順序です。)を大切に、上司を自分の顧客として見て、上司が仕事をやりやすいようにする事が、ついては自身の仕事のやりやすさにつながるというもの。

そのためにも、上司とのコミニケーション(飲みニケーション)の重要性なども説いております。新入社員研修や、入社前の課題図書として配布するのに良いんではないでしょうか。自分にも部下が出来たら読ませたいと思います。


確かに無能(だと思われる)な上司も世の中にいるでしょうが、上司は上司です。上述の機能の一部は何かしらあるでしょう。幸い自分の過去のサラリーマン生活においては素晴しい上司に恵まれて来ましたし、意識せずとも上述の機能の一部はよく使ってました。

また、特に大きな会社、組織であればあるほど、自分が組織の歯車でしかなく、なんのために働いているのか分からなくなる時があると思います。そういう時、身近な上司のために、と考えて仕事をする事でよく働く場合もあるでしょう(あまり内向きになりすぎるのもよくないですが。)

なかなか、面白い本でした。

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「千円札は拾うな」安田 佳生(サンマーク出版)¥1,260

あなたは道に千円札が落ちていたら、どうしますか?当然拾いますよね。しかし、著者は言います。「千円札を拾うために、目線が下がり、ほかのものが見えなくなってしまうから」拾うべきではないと。

本書で言ってる事はこれまで一般的に言われてきたことはまったく逆です。たとえば
「勤勉は悪、努力は報われない」
「優秀な人材に仕事をさせない」
「売上を伸ばすために顧客を捨てる」
「大切過ぎる顧客は持たない」
と言った仕事におけるものから

「晴れた日にこそ傘をさす」
「彼氏は「彼女のいる人」の中から選ぶ」
と言ったような事まで、一見、奇抜なアイデアなようですが、読んでみると非常にまっとうです。

他人や、これまでと同じやり方で「勤勉」に長時間働く「努力」をするよりも、これまでとは違うやり方を考える事の方が大事ではないのか。優秀な人間には仕事が集まりやすく、現在花形と言われる部署などに配属される事が多いですが、そうではなく、優秀な人材にこそ、時間を与え、一手先、三手先の事を考えさせるべきであるとか。

借金もネガティブなイメージがありますが、まだ金利の低い現状において、低い金利でより金額の大きい投資を置こうなう事が出来れば成功確率も高まるであるとか。

全編を通して言われていることは、物事の「本質」を見極め、これまで常識と考えられていたことを見つめなおし、新しい考えを採りいれ変化するために「捨てる」事が大事であるという事だと思います。


本書の著者の運営するワイキューブという会社。現在、非常に就職人気が高いそうです。本書の中で、再三にわたり、もっとも成功する投資は「人材」への投資であると言っているように、社員が働きやすい環境にこだわっ